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中山道歩き12-1 10月19日(月) [中山道を行く]

昨日は久しぶりに太陽の光を浴びました。

午後散歩に行きましたが、気温は高く暑いぐらいでした。



中山道歩き11日目は半日ほどの軽いハイキングレベルでした。(前記事)

高崎に戻って1泊し12日目を迎えました。

いよいよ峠越えです。

ここまでの行程は今ではほとんど舗装されて、車の入れる道路でした。

中山道歩きの先輩達のホームページなどを見ると、碓氷峠の頂上までは登山道のようです。

この日は、もしもの事の助っ人として、息子に来てもらうことにしていました。

車で来る息子と8:00に横川駅で合流し、碓氷湖の駐車場に車を止めました。

朝八時過ぎの碓氷湖は人も少なく静かです。

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紅葉も進んでいます。

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碓氷湖の周囲には遊歩道があるそうです。

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碓氷湖の駐車場に車を置き、前日通った廃線跡を歩き中山道の碓氷峠登山口に着きました。

8:50出発です。

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下の図は碓氷峠の高低図です。

この場所は登山口と表記されています。

ここは標高517mです。

碓氷峠の頂上は群馬県と長野県の県境にある熊野神社ですが、標高1200mです。

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上図のとおり、最初に急な坂があります。

地形図で見ても等高線の間隔が狭いです。

碓氷湖から青い線を歩いて来て、これからは緑の線の道を上っていきます。

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安政の遠足マラソンもこのコースです。

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早速、案内板がありました。

番所があったところです。

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登り始めてから約30分でこんなところに来ました。

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海岸の岩場で見ることが多いですがこんな山の中に柱状節理がありました。

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こんな岩でした。

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同行している息子は軽々しく登っていきます。

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一方私は重そうに登っていきます。

この日は登山用ストックを持っていきました。

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こんな険しい道も出てきます。

参勤交代の行列がかごを担いでわらじ履きでここを上ったと思うと今から考えるとすごいことです。

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「覗(のぞき)」という場所からは、前日に歩いた坂本宿が見えます。

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杉並木でなく、杉の林の中を進んでいきます。

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刎石茶屋跡まで来ました。(標高800m) 

9:50ですのでここまで途中5分ぐらいの休憩をしましたが、1時間かかりました。

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当時の石垣ですね。

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ここからはやや平たんな道になりますが、この先標高差400mあります。

ただし距離は6.4kmあるので2時間近くかかりそうです。

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平坦な道になるとピッチが上がります。

道も明るくなりました。

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突然道の両側が切り取られたような場所に出ました。

1590年、豊臣秀吉の北陸、信州軍の防御のため松井田城主が両側を掘って狭くした「堀切」です。

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危険なほど両側は切り立っていません。

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このくらいの道なら歩きやすいです。

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岩の上に北向馬頭観世音が立っています。

この前に南向馬頭観世音がありましたが写真を撮りませんでした。

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このあたりに一里塚があったようです。

こんな山道でも一里塚を作ったのですね。

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これが座頭ころがしの坂と思われますが、とても歩きにくい道です。

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先輩諸氏のホームページを見るとこの先にこういう光景が出るはずでした。

いったいこの車はどうしてここまで来たのか???

好奇心旺盛な私は楽しみにしていましたが、撤去されたようで見当たりませんでした。(残念)
<写真はネットより借用>


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この案内はところどころに立っています。

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栗が原といわれる少し広いところに出ました。

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ここの左側は崖なので、注意して歩きます。

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ここまでほとんどすれ違う人はありませんでしたがこのあたりで初めてすれ違いました。

また広いところに出ました。

山中茶屋跡で茶屋が13軒あり茶屋本陣、お寺などがあり小さな集落だったようです。

バラックのようなプレハブ小屋がありました。

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どういう目的なのかここだけにきちんとした崖の工事がしてありました。

この辺りは車が通れるような道だった?

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この道の先のカーブを曲がると突然現れたバスの車体。

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すぐ横には山荘のような建物もありますが人の気配はありませんでした。

こういう建物があるということは、碓氷峠からここまで車で来ることができたようです。

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子持山に着きました。(このあたりの標高約1050mです) <11:30>

陣馬が原(武田・上杉の古戦場)を過ぎしばらく行くと道は二手に分かれます。

旧中山道は左です

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間違っていません。

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しばらく行くと小さな沢があります。

案内板には「化粧水」と書いてありました。

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そして馬も水を飲んだのでしょう、人も馬も休憩する場所があったところです。

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道は沢の水が横切っています。

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注意しながら渡ります。

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長坂道といわれる最後の坂道を登ります。

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登り切ったところに、いくつかの石塔がありました。

「思婦石」です。

群馬郡室田の国学者、関橋守の作で

安政四年(1857)に建てられた。

ありし代に かえりみしてふ 碓氷山

今も恋しき 吾妻路のそら

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ここから300m、12:08碓氷峠の頂上に着きました。

休憩、写真撮影しながら、3時間かかりました。

標高差 520m 歩行距離約7.5km 60代後半のジジイとしてはこんなものでしょう。


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この後、熊野神社のお参りに行きます。

この続きは次回です。

本日もご訪問ありがとうございました。

次は、碓氷峠頂上付近から軽井沢に下ります。

Nikon 1 V2
1 NIKKOR  10-30mm f3.5-5.6
1 NIKKOR  30-110mm f3.8-5.6
Nikon coolpix s9300


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コメント 28

さとし

峠といっても、いつも私が登ってる山より高いんですね。
まさに峠って感じがしましたよ。
それにしても、いい息子さんをおもちですね。
by さとし (2015-10-19 06:43) 

Take-Zee

おはようございます!
碓氷湖に掛かる眼鏡橋のような赤い橋は
趣あって素晴らしい景観ですね。
 この日は力強い助っ人が来られて良かったです、
無理せずがんばってください。

by Take-Zee (2015-10-19 06:46) 

kazu-kun2626

おはようございます
中山道の難所を無事クリア
されましたね
息子さん心強いですね
by kazu-kun2626 (2015-10-19 07:13) 

aru

おはようございます。
緑の香りを感じる写真ですね。
by aru (2015-10-19 07:53) 

モカ

旧道を歩くというのは、整備された場所ばかりではないんですね^ ^

それにしても、あの白い車、、
不思議ですね(^^;;
by モカ (2015-10-19 08:00) 

kuwachan

息子さんの応援は心強かったことでしょう。
碓氷峠はバイパスではなく、舗装された旧道を歩かれるのかと思っていましたが、
もうひとつ古い、当時と変わらない山道の旧道を歩かれたのですね。
こういうところで看板があるとホッとしますね。
by kuwachan (2015-10-19 12:25) 

ゆうみ

息子さんと一緒だと心強いですね。
優しく親思いの素晴らしい息子さんです。

車・・・どうやってこの細道に入ってきたのかしら?
by ゆうみ (2015-10-19 13:39) 

さる1号

碓氷湖、静かで好きな場所のひとつで、旧道に行くと必ず寄ります^^
放置されていた車の撤去。大変だったでしょうねぇ
ここで解体して運んだのかな
by さる1号 (2015-10-19 13:58) 

馬爺

湖面に写る煉瓦色の橋が一際目を引きましたね、峠の山道は大変でしたね、昔の人はこのような道を歩いて居たんですね。
by 馬爺 (2015-10-19 14:29) 

Mitch

碓氷峠、鉄道はアプト式で越えていましたが、歩いて越えるのも大変な所ですね。
流石にtakenokoさん、健脚でいらっしゃる。
by Mitch (2015-10-19 19:18) 

JUNKO

よく頑張りましたね。息子さんの同行心強かったことでしょう。それにしても珍しい光景をたくさん見せていただきました。ありがとうございます。
by JUNKO (2015-10-19 19:45) 

myossy

良いですネ 息子さん同伴ですか…
山中の柱状節理、オドロキですが… 「安政遠足」うるさそうですネ
   右の道は、霧積ですよネ 間違って、そちらを紹介している記事を見つけました

by myossy (2015-10-19 20:08) 

美美

碓氷峠は難所でしたね。
でも息子さんがご一緒で心強かったことでしょう。
まさかこのような山の中を登っていくとは正直思いませんでした^^;
by 美美 (2015-10-19 20:54) 

なんだかなぁ〜!! 横 濱男

峠越え無事に終わりましたね。
お疲れ様でした。
この道は一人では、チョット危ないかな?。
でも息子さんと一緒なら、心強いですね。
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2015-10-19 21:23) 

dojita

天下の中山道といえども、難所はこの様な径だったんですね。
by dojita (2015-10-19 21:36) 

旅爺さん

「碓氷峠の頂上までは登山道のようです」 私も何度か通ったので分かります。それにしてもあんな細い山道を昔の人は通ったんですね。今の時代からでは考えられません。
by 旅爺さん (2015-10-20 08:49) 

yoko-minato

改めて峠の険しさを実感した思いでした。
息子さんの同行は心強かったですね。
それにしても車やバスのこと気になりますね。

by yoko-minato (2015-10-20 10:57) 

akanenosora

めがね橋は目を惹きますね。
映り込みで本当に綺麗なショットに眺め入りました。
優しい息子さまとの思いでも綴られてよかったですね。
by akanenosora (2015-10-20 12:16) 

mimimomo

こんにちは^^
今までの街道歩きと全然違って野趣(?)に富んだ道ですね。これはやはり助っ人があった方が安心です
by mimimomo (2015-10-20 15:57) 

okko

その柱状節理は、珍しいです。

それにしても、昔の人は草鞋を穿いて、こんな道を往復していたんですね。健脚というか・・・・だから、寿命も人生わずか50年だったのかも知れません。
by okko (2015-10-20 16:28) 

ai-maron

碓氷湖の映り込みがとても美しいですね。
頼もしい息子さんがご一緒で心強いですね。
by ai-maron (2015-10-20 16:48) 

OJJ

旧街道だといっても今はそんなに多くの人が通る訳じゃないでしょうし、1300mの峠は結構厳しいモノが有るでしょうね・・シンミリ)
こんな所で途を間違えたらエライことですね・・ま、takenokoさんは経験豊富でしょうが。
by OJJ (2015-10-20 17:13) 

hanamura

えぇ~ん(泣&涙)こわいよぉ!こわいよぉ!
都市伝説と、怪談と、伝説と、昔話(怖い系)です。
「宮部みゆき」、「京極夏彦」みたいな要素を感じます!
by hanamura (2015-10-20 21:00) 

れもん

厳しい道ですね。「一路」の参勤交代もこんな道を行ったのかと想像しながら拝見しました。
by れもん (2015-10-20 21:52) 

ヤッペママ

助っ人と共に・・・優しい親御さん重いですね。
難所越えは助っ人がいらして心強かった事でしょう。
by ヤッペママ (2015-10-20 22:10) 

takenoko

さとしさん
 標高は高尾山系よりは高く、道はかなり荒れたところがあります。大変です。

Take-Zeeさん
 きれいで静かなところでした。一周できるらしいです。

kazu-kun2626さん
 最大の難所を何とか超えることができました。

aruさん
 新緑の季節は気持ちいいでしょうね。

モカさん
 東海道の箱根越え、鈴鹿峠は車は通れません。

kuwachanさん
 こういうところを歩くのが街道歩きの醍醐味です。

ゆうみさん
 山道でも人はかなり少なく、単独だと心細くなります。車が通れるぐらいの道があったと思われます。

さる1号さん
 解体して、山道用の運搬車で運んだのではないでしょうか。

馬爺さん
 石畳の箱根越えも大変ですよ。昔の人は草鞋ですからね。

Mitchiさん
 普段、山歩きをしている人でないと。大変ですよ

JUNKOさん
 50歳ぐらいの時に毎週山歩きをしていましたので役に立ちました。人気のない山道の一人歩きはさみしいです。

myossyさん
 この道は正しいですよ。思婦石で合流します。

美美さん
 昔の人はここを今とは全く違う装いで歩いたと思うと信じられません。

なんだかなぁ~!! 横 濱男さん
 何かあった時には一人では対処できません。

dojitaさん
 東海道は、川渡り、中山道は峠道、どちらも大変だったようです。

旅爺さん
 ここを何度も通ったのですかですか!?

yoko-minatoさん
 箱根越えより、道は険しかったですね。今は崩れていたりしているでしょうが、道はあったのでしょうね。

akanenosoraさん
ここは静かな湖です。周回散歩もよさそうです。

mimimomoさん
 怪我をした時に困りますね。でもここは一度歩いてみたらいかがですか?

okkoさん
 驚きますね。こんなところを・・わらじで歩くなんて信じられませんね。

ai-maronさん
 碓氷湖は静かな良いところでした。

OJJさん
 道はしっかりしていて、迷うことはないと思います。案内板がたくさんあるので安心します。

hanamuraさん
 老婆が出てきて旅人を苦しめたという場所があるらしいですよ。

れもんさん
 「一路」の時代は大変なくるだったでしょうね。私は本は読みましたが、テレビはみませんでした。

ヤッペママさん
  一人は心細いですね。けがをした時に困ります。




by takenoko (2015-10-21 06:27) 

そらへい

中仙道と言っても、これは山道ですね。
息子さんと同行、いいですね。
by そらへい (2015-10-21 20:06) 

takenoko

そらへいさん
  ここは覚悟を決めて上りました。やはり険しかったです。
by takenoko (2015-10-22 20:43) 

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